司法書士試験には、戸籍の読み方に関する科目がありません。
私がちゃんと戸籍を読めるようになったのは、試験に合格した後です。
なぜこんな話を書いたのかというと、
司法書士筆記試験の合格発表が近く、当時のことを思い出したからです。
「司法書士は相続の専門家なのに、自分は古い戸籍を読むことができない。
自分には戸籍に関する知識がない。合格者なのにこれで大丈夫だろうか。」
試験に合格してすぐの頃、このような不安が私の頭をよぎりました。
そのためまず、戸籍の読み方を勉強することにしたのです。
勉強に使った書籍は『相続実務に役立つ“戸籍”の読み方・調べ方』でした。
現在の最新版は第三次改訂版のようです。
この書籍、古い戸籍の読み方や周辺知識についてもわかりやすく説明されており、
最初に読む本としてはベストだったと思います。
古い戸籍を読めるようになれば家系図を把握することができます。
もっとも、相続手続きをする場合にはそれだけでは足りません。
誰が相続人なのかを考えて相続関係説明図を作る必要があります。
でもこれは、現行民法の範囲に限られますが試験で勉強するので、
受験知識を活用しつつ専門書などを調べていけば作ることができます。
戸籍のことを事前に学習しておいたことで、研修はスムーズに乗り切れましたし、
実務に入るときのハードルも下げることができたと思っています。
もちろん、戸籍のことは合格後の研修で教えてもらえます。
けど、勉強しようと思ったタイミングがあるのなら、
好奇心に任せて勉強してしまった方がいいですよね。
ということで、今回は試験合格直後の思い出話でした。
相続のことを書きましたので、司法書士を探すのに便利なページを紹介します。
日本司法書士会連合会が運営する司法書士検索サイト「しほサーチ」です。
こちらで司法書士検索をすると、地図上に司法書士事務所が表示されます。
自宅や職場、駅の近くなど、場所で司法書士を決めたいときにご利用ください。
事務所に行くのはハードルが高いという方は、司法書士会が実施する無料相談をご利用ください。
参考までに愛知県司法書士会総合相談センターのリンクを貼っておきます。